2019年11月13日(水)

就活ワンポイント

マナー編 Vol.11【基本マナー⑤「社会人の基本『礼儀正しい言葉遣い』」】

2019年06月25日

Q.前回までは、話の上手な聞き方について教えてもらいました。「話す」場合に気を付けることはありますか?

A.「この人の話は分かりやすい」とか「話が上手だな」と思うのは、自分ではなく、聞いている相手ですよね。
上手な話し方には三つのポイントがあります。

一つ目は「相手は何を知りたいのか(自分は何を伝えなければならないのか)」を考えて話すこと。言いたいことを「言う」のと「伝える」ことは違います。自分の気持ちを押し付けるような話し方では、思いは少しも伝わりません。しかし相手が必要としていることを話すと、瞬間的に思いは伝わります。
二つ目は「どういう順番で話したら分かりやすいか」、三つ目は「どういう言葉で話したら受け入れてもらえるのか」です。
この三つを意識して話すよう心掛けましょう。

話が少しそれますが、あなたは人から褒められた時、どんな言葉を使って自分の気持ちを伝えますか?「ありがとうございます」を使う人がほとんどだと思います。しかし社会人になって上司や取引先、お客さまに言われた場合、どう答えるのが良いでしょうか。より丁寧な表現の「恐れ入ります」という言葉を使うと、相手も「この人は、こういう言葉を知っているのか」と思い、良い印象を持ってもらえるでしょう。

ほかにも「ご無沙汰しております」と「お久しぶりです」の使い方の違いなど、語彙(ごい)を増やし、状況に応じていろんな表現ができるようにしておくと良いですね。


Q.日頃からいろんな言葉を知っておくことが大切ですね。でも敬語が苦手なのですが…。

A.「敬意表現」という言葉を聞いたことがありますか。敬意表現は「相手や場面に配慮して使い分けている言葉遣い」のこと。相手を大事に思う「敬意」に対し「敬語」はその中でも決められた言葉という風に捉えると分かりやすいかと思います。完璧な敬語で話したとしても、敬意が伝わるとは限りませんし、堅苦しく感じられることもあるかもしれません。不慣れな敬語を使うよりも、敬意を込めた言葉遣いで円滑なコミュニケーションができるようになりましょう。

敬意表現の具体例を挙げてみます。「申し訳ございませんが」「恐れ入りますが」など「クッション言葉」を添える、「〇〇していただけませんか」と相手の意向を尋ねるように言う、「分かりません」といった否定的な言葉は、「分かりかねます」などなるべく肯定的な言葉で話すなどがあります。どれも相手を思いやる表現なので、不快な感じはしませんよね。

学生時代に比べて、社会に出ると、さまざまな立場の人と話さなければならない状況が多くあります。就職活動は、普段の言葉遣いを見直してみる良い機会ですよ。


次回は、基本マナー⑤=続編1=「気をつけよう!あいまいな表現や若者言葉は使わない」です。

米岡 光子(よねおか みつこ)さん
接遇マナーインストラクター、秘書学講師。製薬メーカー勤務を経て、宮崎情報ビジネス専門学校で秘書学講師を勤める。同校退職後は、県内の企業や自治体、学校などで接遇マナーなどの研修を行っている。MRTラジオ「フレッシュAM!もぎたてラジオ」のマナー相談(木曜9:00~)に出演中。